電車と徒歩で気軽に紀伊路旅♪(レール&ウォーク)
スタート地点・ゴール地点までは電車を利用。
和歌山県の熊野古道の入口である紀伊路を気軽に歩いてみませんか。
コースの難易度は★~★★★となっておりますので、
ご自身の体力に合わせてお楽しみください♪
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 3~5時間(コースによって異なる)
- 移動手段
- 電車・徒歩

JR布施屋駅~和歌山電鐵伊太祈曽駅(難易度★)
【歩行距離 約7.5km(四季の郷経由約9.5km)】
JR和歌山線の布施屋駅から道標に沿って歩いて行くと、川端王子があり、小さな祠が祀られています。江戸時代に栄えた大庄屋の屋敷・旧中筋家住宅のある集落を抜けると、緩やかな上り坂に。和佐王子の近くには弓の名人・和佐大八郎の墓があります。矢田峠を越え、ミカン畑の中を下り、たま電車など愛らしいデザインの電車が運行する和歌山電鐵貴志川線の踏切を渡れば、まもなく伊太祁曽神社です。ぜひ参拝して木の俣くぐりの厄除け祈願にチャレンジしてみてください。ゴールの伊太祈曽駅にあるレンタサイクルで、道の駅四季の郷公園のレストランなど、周辺のカフェめぐりをするのもおすすめです。
JR海南駅~JR加茂郷駅(難易度:★★★)
【歩行距離 約9.3km】
JR海南駅から道標を頼りに南へ進みます。祓戸王子は八十八ヶ所の石仏が並ぶ山の高台にあるので、立ち寄ってみてください。鈴木屋敷は全国に熊野信仰を広めたという鈴木氏の拠点です。すぐ近くの藤白神社の権現堂には明治の廃仏毀釈から守られた、貴重な熊野三山の神々の本地仏が祀られています。藤白坂の入口には、悲劇のプリンス・有間皇子の墓と万葉歌碑があります。丁石地蔵が祀られる藤白坂の長い峠道を登り詰めると藤代塔下王子に到着し、裏手の御所の芝から展望が楽しめます。ミカン畑沿いの坂を下り、橘本王子を訪ねたら、熊野古道から離れ、加茂川沿いに西へ歩き、JR加茂郷駅へ。道の駅海南サクアスに立ち寄れば、特産フルーツたっぷりのパフェを味わえます。
JR紀伊宮原駅~JR湯浅駅(難易度:★★)
【歩行距離 約7km】
JR紀伊宮原駅から有田川の北岸を進み宮原橋を渡ります。中将姫ゆかりの得生寺、日本最初の稲荷社の糸我稲荷神社があり、糸我王子を過ぎると、道は上り坂になり九十九折の峠道に。糸我峠の頂上では、木立のトンネル越しに湯浅方面の展望を楽しめます。ミカン畑沿いの急坂を下って逆川王子のある逆川神社、弘法井戸や方津戸峠のお地蔵様などの史跡を過ぎ、山田川沿いに歩き北栄橋を渡れば、湯浅の道町通りです。ここから10分ほどでJR湯浅駅に到着しますが、近くに湯浅の重要伝統的建造物群保存地区があるので、体力に余裕がある場合は、醤油蔵が並ぶ町並みを歩いてみてください。
JR道成寺駅~紀州鉄道西御坊駅(難易度:★★)
【歩行距離 約10.6km】
JR道成寺駅から参道を歩き、仁王門がそびえる石段を上って、道成寺境内へ。宝仏殿には千手観世音菩薩など3体の国宝をはじめ、多数の文化財指定の仏像が安置され、拝観することができます。海士王子の周辺は道成寺創建にまつわるヒロイン・宮子姫(髪長姫)の生誕地です。踏切を渡り湯川子安神社のある集落を抜け、安珍・清姫物語の舞台となった日高川の流れを眺めながら野口新橋を渡ります。堤防を歩いて、琴の橋から坂を上り、道標を頼りに木立に包まれた道を下ると、塩屋王子へ向かう通りに出ます。美人王子の絵馬は塩屋王子神社前の商店で扱っているので、参拝して美人祈願の奉納をしてみてください。
JR岩代駅~JR南部駅(難易度:★)
【歩行距離 約7.5km】
JR岩代駅から西へ向かい、小さな踏切を渡ると、岩代王子が祀られる海辺に出ます。熊野参詣の旅人が歩いた浜辺を散策した後、岩代駅まで戻り、今度は東へ。梅林が広がる丘を、遠く海を眺めながら進みます。線路下のトンネルをくぐると再び海へ。千里の浜は平安時代から知られる景勝地であり、千里王子の社殿の前に浜辺で拾った貝が供えられているのは古くからの習わしです。梅林沿いの坂道を上り南部峠へ向かい、国道のガード下をくぐって歩道を行くと、紀州梅干館の緑色の建物が見えてきます。南部大橋を渡り鹿島を眺めながら、三鍋王子に進みます。鹿島へは事前に予約をしておけば、渡船で向かうことができます。
JR芳養駅~JR紀伊田辺駅(難易度:★)
【歩行距離 約8.2km】
JR芳養駅からすぐの芳養大神社ではイチョウの大木が大きく枝を広げ、秋には葉が黄金色に輝いています。芳養一里塚跡、牛の鼻を過ぎると右手に海が見えてくるのでそのまま、天神崎を目指します。海上鳥居が立つ目良漁港を過ぎると道は細くなり、岩礁が広がっています。天神崎は豊かな自然が保護された岬で、引き潮の際に岩礁に溜まった水が鏡のように空を映す、ウユニ塩湖のような絶景撮影スポットです。潮垢離浜の記念碑が立つ公園は、かつて熊野三山へ向かう参詣者が海水で身を清めた重要な場所。町へ向かうと石の道標が熊野古道の歴史を伝えています。紀伊田辺駅前の交差点から鬪雞神社に向かう参道へ入れます。