熊野古道のゴールデンルート!発心門王子から熊野本宮大社を歩く
熊野本宮大社の神域の入口とされる「発心門王子(ほっしんもんおうじ)」から熊野本宮大社へのコース。アクセスも良くガイドツアーもあり、熊野古道中辺路のゴールデンルートとも呼ばれる人気コースです。
美しい山里の集落をたどるように古道が残り、上り下りも緩やかでウォーク初心者でも手軽に歩くことができます。
熊野本宮大社へ参拝したら、石段を下りて「世界遺産熊野本宮館」や熊野本宮大社旧社地「大斎原」もぜひ行ってみましょう。また、入浴できる温泉として唯一世界遺産に登録された「つぼ湯」がある湯の峰温泉、河原を掘れば露天風呂ができる川湯温泉、大露天風呂が人気の渡瀬温泉など、熊野本宮は温泉も魅力です。ぜひバラエティ豊かな名湯をお楽しみください。
距離:約6.9km 標準歩行時間:約2時間30分
※歩行時間に休憩時間は含まれていません。
なお、詳細なウォークマップはこちらをご参照ください(マップは継桜王子~熊野本宮大社の地図のため、該当箇所は2ページ目の中央「発心門王子」からをご確認ください)。
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 約2時間30分(歩行時間に休憩時間は含まれていません)
- 移動手段
- 徒歩
※お車の方は、和歌山県世界遺産センターの駐車場(無料)に車を停め、そこからバスに乗車し、発心門王子バス停までお越しください
発心門王子バス停
トイレあり
発心門王子(ほっしんもんおうじ)
発心門王子は数ある王子社の中でも特に格式の高い「五躰(ごたい)王子」の一つとして格別の崇敬を受け、ここからが熊野本宮大社の神域とされた場所です。天仁2年(1109年)の『中右記』にも発心門王子のことが記されており、この頃にはあったと見られています。
参道の奥に石積みの社殿跡があり、近年ここに王子社が新たに造営されました。
水呑王子
もとは三里小学校三越分校の敷地であったところに「水呑王子」と刻まれた緑泥片岩の碑が立っています。
Column
道休禅門(どうきゅうぜんもん)
水呑王子から伏拝王子までの道中にある道休禅門(どうきゅうぜんもん)。
当時、熊野詣は命がけの旅であり、道半ばで行き倒れた参詣者もいたことから、その方々の供養のため建てられたお地蔵様が道休禅門地蔵です
伏拝王子(ふしおがみおうじ)
トイレあり
遠く海山を経て全国各地から訪れた熊野詣の人々が、ここに辿り着き、山並みの向こうに初めて熊野本宮大社(現在の大斎原(おおゆのはら)) を望んだとき、思わず土下座して伏し拝んだといわれたところからその名がつきました。
三軒茶屋跡
祓殿王子(はらいどおうじ)
熊野本宮大社の直前にある王子で、ここで旅の汚れを祓い清めるための潔斎(けっさい)をして、本宮の神前へ参拝する覚悟を新たにする所であったといいます
熊野本宮大社
古式ゆかしい雰囲気が漂う聖地
ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に登録されている熊野本宮神社。
神秘的な力を感じることのできる熊野三山の一つで、かつては熊野の神といえば本宮のことを表しているとされてきました。
一歩足を踏み入れると、自然の息吹と歴史の重みがゆったりとした時間の流れとともに感じられます。
桧皮葺で白木造りの社殿は国の重要文化財に指定され、主祭神である家都美御子大神(けつみみこのおおかみ、スサノオノミコト)が祀られており、毎年多くの参拝者が訪れます。
Column
旧社地・大斎原(おおゆのはら)
明治22年(1889年)の大洪水まで熊野本宮大社のあった旧社地。神が舞い降りたという大斎原は、近年ではパワースポットとして人気を集めています。
シンボル的存在の大鳥居は、高さ約34m、幅約42mと見るものを圧倒する迫力があります。