大門坂から那智の滝へ!熊野古道随一の人気コースを歩く
石畳が美しい「大門坂」を上り、熊野那智大社・那智山青岸渡寺を経て那智の滝を目指すコース。
大門坂入口から熊野那智大社への石段は上りとなりますが、約1.3km、40分と距離も短く、苔むした石段と杉木立は熊野古道の雰囲気も満点。
勝浦温泉街から近く、バスのアクセスも良く歩きやすいコースになっています。
もう少し歩きたい方は、那智駅からの約7.5kmのウォークもおすすめです!(ウォークマップはこちら)
車の方は、大門坂駐車場(無料)に駐車し、ウォーク後に滝前バス停からバスで戻ることができます。
距離:約2.7km 標準歩行時間:約1時間
※歩行時間に休憩時間は含まれていません。
※散策時間を含めると、大門坂駐車場~大門坂~那智山~大門坂駐車場に戻るまで、余裕をもって、約2時間半から3時間ほどの所要時間をお見込みください。
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 約1時間(歩行時間に休憩時間は含まれていません)
- 移動手段
- 徒歩
大門坂入口
古来より、多くの参詣者たちを受け入れてきた熊野古道。大門坂は、その面影をもっとも色濃く今に残している場所です。全長約500m、高低差約100mの苔むした石畳道と樹齢800年を超す老杉等に囲まれた古道では、夫婦杉、古の関所跡や霊場への入り口といわれた「振ヶ瀬橋(ふりがせばし)」などがつぎつぎと姿をみせます。
Column
平安衣装体験
夫婦杉近くにある大門坂茶屋では、平安衣装の貸出を行っており、当時の姿を再現した平安衣装に身を包み、熊野古道を散策することができます。いつもとは少し違う、旅先だからこそ楽しめる本場での非日常な体験。かつての参詣者たちと同じ装いで聖地「那智山」を訪れ、味わい深い時間を過ごしてみませんか。
※体験予約は下記リンク先から「平安衣装体験(2時間コース)」を選択ください
多富気王子(たふけおうじ)
大門坂の夫婦杉を過ぎて少し行ったところにある、熊野古道中辺路にある最後の王子社です。
熊野那智大社
朱塗りの社殿が美しい熊野信仰の中心地
全国4000社の熊野神社の総本社で、熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに熊野三山と呼ばれています。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』にも登録されており、御本殿域は国指定重要文化財となっています。
創建より1700年ほどの歴史があるこの場所は、落ち着いた雰囲気の中で深い精神性と日本の自然を体感したい方にぴったり。四季折々の自然を感じながら463段の石段を登ると、朱塗りの社殿が6棟あり、その落ち着いた美しさに心が洗われます。
社殿には、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)を御主神として、それぞれに神様が祀られています。熊野夫須美大神は「結宮(むすびのみや)」といわれ、人の縁や諸々の願いを結ぶとして崇められています。また、境内にある御縣彦社(みあがたひこしゃ)では、熊野の神様のお使いであり、より良い方向へ導く「お導きの神様」とされる三本足の烏「八咫烏(やたがらす)」が祀られています。
那智山青岸渡寺
那智の滝と三重塔の絶景を堪能!世界遺産の熊野信仰の中心地
⽇本最古の巡礼路である西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られる那智山青岸渡寺は、熊野那智大社とともに神仏習合の霊場として栄えた天台宗の寺院です。2004年には世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に指定され、見どころも多岐にわたります。
天正18年(1590年)に豊臣秀吉が再建した本堂(如意輪堂)は、天然木の質感を活かした「素木造り」で、当時の建築技術を色濃く残しています。堂内にある日本一の大鰐口は秀吉が寄進したものです。
本堂の後方からの景色は、名瀑・那智の滝と朱塗りの三重塔の美しい調和が楽しめる絶好のフォトスポットです。
那智の滝
迫力満点!日本一の落差を誇る名瀑
熊野那智大社の別宮である飛瀧神社の御神体として崇められている那智の滝。
この滝は国の名勝に指定されており、日本三名瀑の一つでもあります。落差133mの滝の流れは迫力があり、毎秒約1トンの水量が落下しています。
滝の幅は13mで、流れ落ちる水は三筋に分かれているため「三筋の滝」と呼ばれることもあります。
滝を真正面から拝観できる観覧舞台、御滝拝所舞台からはまるで滝と一体になれるような距離で名瀑の迫力を肌で感じることができます。また、滝つぼの水は延命長寿の水とも伝えられており、口に含めばその清らかさが旅の疲れを癒やしてくれそうです。
自然が織り成す美しく力強い光景をぜひご覧ください。