女人道(高野三山)
高野山は八葉の峰と呼ばれる1,000m前後の山々に囲まれた山上の盆地で、明治5年に女人禁制が解かれるまで、厳しく女性の入山を規制してきました。高野山への参詣道として俗に「高野七口」と呼ばれる街道が通じており、かつては各入口に女性のための籠り堂として女人堂が建てられ、女人信者は弘法大師空海の御廟を拝みたいと、女人堂から女人堂へ八葉蓮華の峰々を辿ったといわれ、この道を「女人道(にょにんみち)」と呼んでいます。
このコースは、弘法大師御廟を取り囲むようにそびえる魔尼山・楊柳山・転軸山の高野三山を巡る女人道トレッキングコースです。
距離:約10.7km 標準歩行時間:約3時間30分
※歩行時間に休憩時間は含まれていません。
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 約3時間30分(歩行時間に休憩時間は含まれていません)
- 移動手段
- 徒歩
コース距離
奥の院前バス停
トイレあり
日帰りでのトレッキングが可能ですが、歩く前日もしくは当日、高野山内に宿泊され、山内に点在する見所を時間をかけてじっくり歩いて見学することをおすすめします。山内では、現在52ヶ寺が宿坊寺院としてご利用いただけます。それぞれに特色があり、美しいお庭の鑑賞、修行僧が配膳してくれる精進料理、本堂での早朝勤行など、日常とは異なった時間をお過ごしいただけることでしょう。
玉川橋
摩尼峠(まにとうげ)
摩尼山(まにさん)
Column
高野三山
黒河峠(くろことうげ)
楊柳山(ようりゅうさん)
粉撞峠(こつきとうげ)
十字路
転軸山(てんじくさん)
奥之院
弘法大師空海を祀る神聖な場所
奥の院は、弘法大師空海の御廟がある場所で、壇上伽藍と並ぶ高野山の二大聖地の一つ。高野山の信仰の中心とされています。弘法大師は853年に62歳で入定し、以来1200年にわたってこの地で永遠の瞑想を続けていると信じられています。
樹齢千年を超える杉木立が生い茂る参道は、一の橋から御廟まで約2キロメートル続き、20万基以上の供養塔や墓石が並んでいます。ここには皇族や大名、文人、庶民など、さまざまな階層の人々の墓石があり、法然、親鸞、上杉謙信、織田信長、伊達政宗、武田信玄、豊臣一族のものも含まれています。参道を歩くことで、多くの人々の歴史や信仰の深さを感じることができます。
奥の院の参拝は、一の橋を渡り、参道に沿って並ぶ墓碑を眺めながら進んでいきます。中の橋を渡り、水向地蔵を過ぎ、御廟橋を渡ると、いよいよ御廟のある聖域へと足を踏み入れます。弘法大師御廟の拝殿にあたる燈籠堂には、多くの燈籠が祈りを込めて奉納されており、その光が厳かな雰囲気を醸し出しています。さらにその先に進むと、弘法大師の御廟があります。ここでは、心を静め、自分の願いや感謝の気持ちを込めて丁寧に祈りを捧げることで、弘法大師の存在を身近に感じることができるかもしれません。再び御廟橋を渡って戻る際には、弘法大師が参拝者を優しく見送ってくださっていると信じられています。
- 住所
- 伊都郡高野町高野山550
- 電話番号
- 0736-56-2468
- 営業時間
- 【奥之院 御供所(納経所)】
夏季(5月~10月) 8:00~17:00
冬季(11月~4月) 8:30~16:30
【奥之院 燈籠堂】
開堂時間 6:00~17:00
地下法場参拝 6:00~16:45
供養受付 8:30~16:30 ※予約不要
読経開始時間 9:00/10:20/11:30/12:40/13:40/14:40
ご祈祷受付 8:30~16:30 ※予約不要
※上記の時間以外で、下記日程・時間においては燈籠堂が再開堂いたします。
1月1日 元旦 0:00~2:00頃
8月13日 萬燈供養会(まんどうくようえ) 19:00~21:00
10月1日~3日 萬灯会 19:00~21:00
奥之院の見どころ
- 奥之院(五輪塔)
- 弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)