熊野古道大辺路 ロングトレイルの歩き方 3日目 周参見駅~江住駅(総歩行距離:15.2km)
この日は、神武天皇の伝説が残る稲積(いなづみ)島を眺めながら、馬転坂、タオの峠を抜け、和深川王子神社で一息ついた後、大辺路のハイライトとして人気の高い長井坂を登ります。長井坂では、所々で木々の合間から除く雄大な枯木灘の景色を眺めることができ、自然林の中を歩く気持ちのいいハイキングを楽しむことができます。長井坂を抜け、麓の見老津駅の目の前に広がる美しい岩場を横目で楽しみながら歩みを進めると、ほどなくして、道の駅すさみに到着です。道の駅では、地元の特産品を楽しむことができますのでぜひお立ち寄りください。また、隣接するエビとカニの水族館も特徴的な展示をしていることで有名な水族館ですのでお勧めです。
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 所要時間
- 1日
- 移動手段
- 徒歩
周参見駅(すさみえき)
馬転坂(うまころびざか)
すさみ市街地から東に15分ほど歩くと、馬転坂の登り口が現れ、坂の途中では雄大な枯木灘を眼下に望む場所もあります。馬も転ぶような急坂であるため馬転坂とよばれるようになりました。
タオの峠(たおのとうげ)
西浜集落から和深川方面に入り、しばらく緩い登り坂を進むと、峠の入口が現れます。短い峠道ですが、途中には一里塚松跡が残ります。
和深川王子神社(わぶかがわおうじじんじゃ)
1625年に松本四郎大夫広正により創建された神社で、御神体には室町期以前と思われる懸仏(かけぼとけ)3体が完全な形で保存されていて、文化財的価値も高くぜひ立ち寄りたい神社です。近くには松本氏の居城であった和深川城跡も残ります。
長井坂(ながいざか)
長井坂はその名の通り「長い坂」が続くことから名づけられたと言われ、大辺路の中でも特に古道の面影が色濃く残されている道です。備長炭の原料となるウバメガシがトンネルのように生い茂り、段築(だんちく)という独特の土木技法が用いられた古道は雰囲気抜群。木々が途切れた場所では眼下に海岸が望め、沖の黒島や枯木灘の絶景が楽しめます。
※熊野古道大辺路押印帳のスタンプポイントが両登り口にあります
エビとカニの水族館(えびとかにのすいぞくかん)
道の駅すさみの敷地内にある小さな水族館で、建物は廃校となった旧江住中学校の体育館を再利用したもの。エビやカニに特化した国内でも珍しいこだわりの館内には、紀伊半島近海に生息している甲殻類などを中心に約150種1000点を展示。巨大な水槽はありませんが、生き物との距離の近さとユニークな展示方法も人気です。
江住駅(えすみえき)
本日のゴールです。道の駅すさみには日帰りで入浴できる温泉施設もあり、これまでにたまった旅の疲れを癒すこともできますので、ゴール後宿に荷物を置いてふらっと立ち寄るのもいいでしょう。