風かおる、春の花めぐり
四季折々、様々な花がリレーのように見頃を迎える和歌山は、年中花盛り。とりわけ春から初夏にかけての花暦は、桜やチューリップ、あじさいなどが次々と満開になり、百花繚乱です。かぐわしい香りに誘われて、県内各地の名所で花めぐりをしませんか?せっかくお花見を楽しむなら、食事やお茶も心浮き立つ景色の中で味わいたいもの。趣ある佇まいの古民家や、眺望が素晴らしいシーサイドのカフェ、レストランを集めました。きれい、美味しい、楽しい旅へいざ出発!
桜満開の「粉河寺」/紀の川市
粉河寺は西国三十三所観音霊場第三番札所として多くの人々の信仰を集めると共に、厄除観音の寺としても知られる古刹。本堂・大門・中門・千手堂が重要文化財に、粉河寺庭園が国の名勝に指定されており、広々とした境内に多くの文化財が点在しています。歴史ある建造物や、ダイナミックな造形の枯山水庭園はシーズンを問わず見応えがありますが、せっかく訪れるなら桜のシーズンに!本堂を囲むようにソメイヨシノが咲き誇りまさに壮観。とりわけ桜越しに眺める中門や、淡いピンクの花に彩られた本堂はフォトジェニックです。
粉河寺/紀の川市
和歌山県紀の川市粉河2787
0736-73-4830
料金/参拝無料、本堂拝観料400円
休み/無休
築100年以上の近代和風建築・山﨑邸で、癒しのひと時を過ごせる古民家カフェ。大正時代の面影が残る店内に、レトロな家具や古道具、アートが配置されています。邸内を見学可能なので、食後に見て回るのもオススメ。ランチタイムには、野菜や紀の川産のフルーツをふんだんに使った「季節限定ランチ」や、こだわりの「牛すじカレー」(写真・1,250円)、和歌山県産ジビエの「ジビエメンチカツカレー」などをいただけます。JR「粉河駅」からすぐの場所にあり、粉河寺へ参詣がてら立ち寄るのにピッタリ。赤レンガ塀が目印です。
創-HAJIME-cafe/紀の川市
和歌山県紀の川市粉河853-3
0736-60-8233
営業時間/11:00~15:00(ランチL.O.14:00)
休み/日曜日~水曜日
花の楽園「和歌山県植物公園 緑花センター」/岩出市
花と緑、自然に癒される楽園でお花見三昧!色とりどりの花のじゅうたんのようなパノラマ花壇、熱帯・亜熱帯の観葉植物が美しい温室、梅園、つばき園、ハス池、あじさい園などがあり、いつ訪れても満開の花々が出迎えてくれます。例年5月頃に見頃を迎えるのは、75品種350株が植えられたバラ園。色も咲き方も様々なバラは、華やかに咲き誇る姿だけでなく、かぐわしい香りも魅力です。園内には大型遊具を備えたわんぱく広場や授乳室もあるので、親子で訪れても楽しめそう。植物に関する各種教室や催しも豊富です。
和歌山県植物公園 緑花センター/岩出市
和歌山県岩出市東坂本672
0736-62-4029
開園時間/9:00~17:00(入園は16:30まで)
入場料/無料
休み/火曜日 ※祝日の場合は翌平日
緑花センターからほど近く、根來寺のすぐそばにあるカフェレストラン。築100年以上の建物を移築した古民家で、ゆったり食事を楽しめます。桜の木の大黒柱や、ぼかしガラスの雪見障子など、歴史を感じる佇まいと設えがノスタルジックです。旬の食材を使った天ぷら、豆乳にこだわった大豆の甘味を感じる手作り豆富など、ここでしか味わえない料理を目当てに遠方から訪れる人も。写真はランチの「輝良里-KIRARI」(1,870円)。季節の炊込御飯、郷土料理の茶粥、どちらかを選べます。パティシエが手掛ける和洋の多彩なスイーツもぜひ味わって!
古民家カフェレストラン初花/岩出市
和歌山県岩出市根来東谷2185
050-5484-6115
営業時間/平日10:00~17:00(L.O.16:00)、土曜日・日曜日・祝日10:00~18:00(L.O.17:00)
ランチ11:00~15:00
休み/無休
救馬溪(すくまだに)観音の「あじさい曼荼羅園」/西牟婁郡上富田町
開運・厄除の霊場であり、あじさい寺としても知られる「救馬溪観音」内にある南紀屈指のあじさい園。約2000坪の敷地に約120種1万株のあじさいが咲き誇ります。花々に囲まれながら沢を渡る橋や藤棚、かわら投げ場、東屋などが点在する園内を散策しましょう。色とりどりのあじさいを浮かべた花手水など、インスタ映え間違いなしのフォトスポットも。展望台からは、曼荼羅園だけでなく白浜や田辺の街並、紀伊水道まで一望できます。南紀白浜温泉から車で30分程度なので、お花見と温泉を両方欲張るのも◎。
あじさい曼荼羅園(救馬溪観音)/西牟婁郡上富田町
和歌山県西牟婁郡上富田町生馬313
0739-47-1140
開園時間/10:00~16:00(最終入園) ※6月1日~7月10日
入場料/高校生以上800円、小中学生400円、未就学児無料
休み/開園期間中は無休
癒しのサロン「いやしろちCalm-カーム-」内にある、自然に囲まれた海辺のカフェ。店内やテラス席からは、緑のむこうに広がる青い海と、2つ並んだ奇岩・メズロ島を望めます。店長自ら作った石窯で焼き上げられるのは、手作りのトマトソース、自家製味噌、自家製醤油糀など8種類のピザソースをベースとした多彩な創作ピザ。季節のピザや野草で作る限定ピザも。ピザはすべてヴィーガン仕様に変更可能です。天然酵母の石窯パン、クラフトジュース、体調や気分で選べるハーブティーも人気で、心も身体も元気になりそう。
石窯・自然かふぇ とと*ここ/西牟婁郡白浜町
和歌山県西牟婁郡白浜町富田1384
0739-45-8858
営業時間/11:00~15:00(ランチL.O.14:00)
休み/火曜日~金曜日
恋野に広がる「恋のチューリップ畑」/和歌山県橋本市
休耕田を利用した恋のチューリップ畑は、“恋のまち はしもと”の春の風物詩。数万本のチューリップで描かれたビッグなハートは圧巻です。例年3月下旬から4月上旬頃には、赤、白、黄、ピンクの鮮やかな花が満開になります。ひときわ多くの見物客を集めるのは「恋のまちはしもと!チューリップまつり」。飲食ブースの出店もあり、親子連れなどでにぎわいます。フォトコンテストも恒例となっているので、腕に覚えのある方はぜひ。撮影の狙い目は人出の少ない早朝です。商工会議所のHPで開花状況が随時更新されています。
恋のチューリップ畑/橋本市
和歌山県橋本市恋野チューリップ畑
0736-32-0004(橋本商工会議所)
入場料/無料
休み/開花期間中は見学自由
築180年の古民家をリノベーションした古民家レストラン。昼の部は自家製豆腐や湯葉を使った創作豆腐料理、季節の会席など、ちょっぴり贅沢な食事を気軽に楽しめます。自家製豆乳仕立ての湯豆腐か季節の小鍋を選べる「桜」(写真・2,640円)をはじめとした彩膳は、いずれも名物の胡麻豆腐茶碗蒸し付きです。夜の部は1日1組限定の完全予約制。趣ある空間を貸切って、厳選食材の鍋料理やミニ会席に舌鼓を打ちながら、特別な時間を過ごせます。ランチタイムには、鶴家別邸『はなれ』の貸切りも可能です。
古民家レストラン恋野 鶴家/橋本市
和歌山県橋本市恋野989
0736-32-0222
営業時間/11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~21:00(L.O.20:30)
休み/火曜日、水曜日 ※2024年のGW休暇5月13日~15日、夏季休暇8月26日~28日
名園「養翠園」のカキツバタ/和歌山市
養翠園は紀州徳川家第10代藩主の治宝公が造営した大名庭園で、国指定名勝。約33,000㎡もの敷地には、全国的にも珍しい海水を取り入れた汐入りの池の周囲に、松を主体とした四季折々の草木や花が配置されています。桜が終わった4月下旬から5月頃には、藩主の別邸として建てられた養翠亭の周辺でカキツバタが満開に。養翠園のカキツバタは画家・川合小梅の「小梅日記」にも登場し、江戸時代から植えられていたのだとか。往時に思いを馳せながら、歴史ある建造物と青紫の美しい花が描き出す風景を楽しめます。
養翠園/和歌山市
和歌山県和歌山市西浜1164
073-444-1430
営業時間/9:00~17:00
※1月1日のみ11:00~17:00
入園料/中学生以上600円、小学生以下300円
休み/無休
和歌の浦のエーゲ海風リゾートホテルにあるレストランで、創作ギリシャ料理を堪能!大きく開口した窓の向こうは真っ青な世界で、海と一体になるよう。潮風に吹かれながらテラス席で食事をすれば、ミノコス島やサントリーニ島へ旅した気分。ランチはギリシャ定番のムサカやパスティツィオを中心としたセットコースが人気です。夜景が美しい夜は、ギリシャ料理を盛り合わせた前菜から始まるディナーコースが美味。和歌浦湾で獲れる新鮮な魚介を使ったギリシャ風シーフード料理を楽しみながら優雅なひとときを過ごせます。
カロスオーシャン/和歌山市
和歌山県和歌山市新和歌浦2-4(EPICHARIS内)
073-447-0001
営業時間/11:30~14:30(ランチL.O.13:00、カフェL.O.14:00)、17:45~21:00(L.O.19:00)
休み/不定休