【熊野古道・大辺路】暮らしと歴史をたどりながら、海を見渡す

紀伊半島南部の和歌山県田辺市から那智勝浦町まで海沿いを歩く、熊野古道・大辺路。全長120㎞にわたるルートのなかから、モデルの山下舞弓さんが歩いた区間をおすすめします。


教えてくれたのは
 山下舞弓さん
 モデルとして活躍しながら、YouTube チャンネル「オトナ女子の山登り」で山登りのようすや山ごはん、お気に入りの山道具などを紹介する。Instagram@mayu_ya11

【熊野古道・大辺路】暮らしと歴史をたどりながら、海を見渡す

豊かな自然と海の見える風景を楽しむ

熊野古道と聞いて思い浮かぶのは「修行の道」「石畳が多くて歩きづらそう」というイメージ。興味はあったけど、どんな道か想像がつかなかったのでいままで歩いたことはありませんでした。しかし、実際歩いてみるとその印象が180度変わってすっかり魅了されることになりました。

約3時間10分

周参見駅
 ↓15分
 馬転坂入口
 ↓30分
 西浜入口
 ↓40分
 和深川王子神社
 ↓15分
 長井坂西登り口
 ↓1時間5分
 茶屋の壇
 ↓25分
 見老津駅


access
 
行き:新大阪駅から周参見駅まで、JR紀勢本線の特急で約3時間。帰り:見老津駅からJR紀勢本線で約10分の周参見駅で特急に乗り換え

  • ▲周参見駅から長井坂西登り口まではのどかな里山風景のなかを歩く。長井坂の看板から山道へ

私が初めて歩いた熊野古道は和歌山県南部にある大辺路、海沿いを歩くルート。田辺市から那智勝浦町まで、全長120㎞にわたる区間です。ただ熊野古道はすべてを通して歩く必要はなく、その日の気分や目的、体力に合わせて今日はここを歩こうと自由に決めることができるのも良いところ。

▲初夏には、「赤い宝石」とも呼ばれる希少な果実、ヤマモモの実が


大辺路で好きな場所は、長井坂のあたり。少し上りはきついですがスギ林の道を歩いていきます。「熊野古道はすべてが世界遺産というわけじゃないんだよ」と語り部さんに教えてもらいました。生活のための道といにしえの道が混在しているそう。その土地の歴史や文化に触れながら歩くのもなんだかいいなと思いました。急登を上りきるととつぜん平坦な尾根沿いの道に出ます。いままで歩いてきた尾根とは違う雰囲気。この長井坂は「段築(版築)」という尾根を土手状に整形した道になっているのだそう。木々のトンネルのあいだを一本道が通っているみたいで歩いていてわくわくしてきます。ところどころ木のあいだから見える青い海もテンションがあがるポイント。ほどよい山道で、海も眺められて、小鳥のさえずりや海風を感じながら世界遺産を歩くという特別な体験ができるルートです。


▲大辺路のなかでも、古道のたたずまいが色濃く残る長井坂。古道が水平に保たれ、スムーズに歩ける

▲木々のあいだから、雄大な枯木灘を一望できるスポットも点在する

周辺のお立ち寄りスポット ー 雄大な自然のなかで充実した時間を「In the outdoor 白浜志原海岸」

白浜町・志原海岸の一部に建つグランピング施設。各サイトに焚き火台が常設され、静かに炎を囲む時間をすごすことができます。夕食は調理道具や食材が用意されたBBQスタイルで、手軽に本格的なアウトドア料理を楽しめます。

In the Outdoor白浜志原海岸


住所:和歌山県西牟婁郡白浜町日置1875

 電話: 0739-34-3311(9:00 ~19:00 /予約はHPより)

 料金:グランピングテントスウィート(1 泊2 食付き)2 名1 室42,000 円~

周辺のお立ち寄りスポット ー 具だくさんで優しい味わい「フェスタ ディ サルベッザ」

寺の僧侶が営むオーガニックピザ屋。朝採れの地元産野菜を使用した日替わりメニューが並ぶ(ひと切れ200 円)。事前予約で食材のリクエストも可能。梅ソーダやクラフトコーラ(500 円)と一緒にいただくのもおすすめです。

フェスタ ディ サルべッザ

住所:和歌山県西牟婁郡すさみ町周参見4308

 電話:0739-34-3190

 営業時間:12:00 ~ 14:00

 定休日:土・日・祝日

 

 

周辺のお立ち寄りスポットー美人の湯で心と体を癒す「望海のゆ」

日帰り入浴可能な温泉施設。高アルカリ性の泉質はとろっとなめらかで、美肌効果◎。露天風呂からは、すさみ八景に選ばれている江洲崎が一望できます。レンタルタオルやアメニティもあり。

望海のゆ

住所:和歌山県西牟婁郡すさみ町江住808-1

 電話:0739-58-1008

 営業時間:6:00 ~ 10:00、12:00 ~ 21:00

 定休日:不定休

 料金:800 円(中学生以上)、400 円(3 歳~小学生)

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【熊野古道・中辺路】いにしえの人々に思いを馳せ、自分の心と向き合う旅
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