熊野の春を彩る草花

気候もよく古道歩きにはぴったりのこの季節。歩ながら周囲をを見渡してみてください。 春を彩る草花が、あなたの心を和ませてくれることでしょう。

熊野の春を彩る草花

コバノガマズミ

新緑がまばゆい4月から5月にかけて、コバノガマズミが熊野古道沿いに白い花を咲かせます。雨に濡れた姿も風情があります。


・市町村:那智勝浦町

・場所:那智勝浦町口色川

・時期/時間帯:春 / 日中(昼間)

・気象条件:雨

・出現頻度:季節に応じて 天候に応じて

・アクセス:熊野那智大社、那智山青岸渡寺から熊野古道中辺路・大雲取越を徒歩2時間。

長井坂のミツバツツジ

長井坂は、ウバメガシ(ブナ科)などの自然林に囲まれた峠道。ミツバツツジ(ツツジ科)の花がトンネルのように咲く所もあります。ピンクの花が満開になると、澄み切った青空に映えます。


・市町村:すさみ町

・場所:すさみ町見老津

・時期/時間帯:春(4月下旬~5月上旬) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:JR見老津駅から1時間、JR周参見駅からは2時間10分。

ミツマタの群生

大雲取越の「小口登り口」から円座石(わろうだいし)に向かって10分弱歩いた場所にあるミツマタの群生。昔、紙の原料にするために植えたものが野生化したとみられ、今では熊野古道を歩く人たちを楽しませています。


・市町村:新宮市

・場所:新宮市熊野川町上長井

・時期/時間帯:春(3月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り その他(特になし)

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:「小口自然の家」から徒歩15分。

大雲取越のウンゼンツツジ

ウンゼンツツジは5月にピンクの小さな花を咲かせます。和歌山県ではこれを「コメツツジ」と呼ぶことがありますが、別種です。雨の降る大雲取越では霧の中に浮かび上がって見えました。


・市町村:那智勝浦町

・場所:那智勝浦町口色川

・時期/時間帯:春(5月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り

・出現頻度:季節に応じて 天候に応じて

・アクセス:熊野那智大社、那智山青岸渡寺から熊野古道中辺路・大雲取越を徒歩1時間50分。

田中神社のオカフジ

国の名勝に指定されている田中神社の森に生えるフジです。毎年、ゴールデンウイーク前に満開になります。オカフジという名前は世界的博物学者・南方熊楠が命名したと言われています。花の数は多くありませんが、優美な姿で参拝者を楽しませています。


・市町村:上富田町

・場所:上富田町岡

・時期/時間帯:春(4月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り その他(特になし)

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:龍神バス、明光バスの「稲葉根王子」バス停から徒歩25分。

ヤマアジサイ

山アジサイは、沢の近くに多いことから「サワアジサイ」とも呼ばれるそうです。ここ、岩神王子の迂回路でも沢沿いで質素な花を咲かせています。


・市町村:田辺市中辺路・大塔

・場所:田辺市中辺路町道湯川

・時期/時間帯:春 夏(5月、6月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:龍神バス、明光バス「道湯川橋」バス停から徒歩1時間。

テイカカズラ

テイカガスラは、後鳥羽院の熊野御幸に随行した歌人、藤原定家にちなんだ花です。定家をしのんでか、古道沿いの各所に咲いています。


・市町村:田辺市本宮

・場所:田辺市本宮町三越

・時期/時間帯:春 夏(5月、6月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り その他(特になし)

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:発心門王子から徒歩10分。

伏拝のササユリ

5月から6月にかけて熊野古道を彩るササユリは近年数が少なくなっていますが、伏拝王子では毎年、泉式部の供養塔を見守るように可憐な花を咲かせます。伏拝の集落でも、大切に育てられている花を見ることができます。


・市町村:田辺市本宮

・場所:田辺市本宮町伏拝

・時期/時間帯:春 夏(5月、6月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:発心門王子から3.6km、徒歩約1時間。熊野本宮大社からは上り坂3.3km、徒歩約1時間30分。

紹介したスポット一覧

  • コバノガマズミ
  • 長井坂のミツバツツジ
  • ミツマタの群生
  • 大雲取越のウンゼンツツジ
  • 田中神社のオカフジ
  • ヤマアジサイ
  • テイカカズラ
  • 伏拝のササユリ

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