ありをさんが歩く令和の熊野詣 熊野古道中辺路リレーウォーク(後編)

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して実施する和歌山県主催事業「令和の熊野詣 熊野古道中辺路(なかへじ)リレーウォーク」


全6回に渡り、中辺路をリレーウォークし熊野三山を目指す本事業。


その第2回に漫画家・イラストレーターのありをさんに参加いただいた記録を、今回はありをさんのイラストも交えながらお送りします!(前編はこちらから)


※今回使用するイラストは全てありをさんの許可を得て@arichon_officialから転載しています

ありをさんが歩く令和の熊野詣 熊野古道中辺路リレーウォーク(後編)

熊野の厳しさと神秘さを感じる2日目
滝尻王子を経ていよいよ熊野の神域へ
清姫の墓~高原霧の里休憩所 約6km


本日のスタートは、昨日のゴール場所となった清姫の墓から。

通常のウォークであれば、バス停や案内所、宿泊施設などが周辺にある滝尻王子が発着の起点となりますが、今回はツアーの行程上、清姫の墓スタートとなりました。


今日はどんな旅路になるのか。ワクワクのありをさん


とは言え、滝尻王子はすぐそこ、約2km程度。

ウォーミングアップがてらサササと歩くと1時間程度で滝尻王子に到着します。

     この日は前日と打って変わって晴天に恵まれた


滝尻王子では平安衣装を着た女性がお出迎え


滝尻王子は「熊野三山への神域の入口」ともされている由緒ある場所。

ここではかつて出発前に歌会や神楽などが行われた記録も残っています。


なお、今回のイベントでは、当時の雰囲気を感じるため特別企画として「お茶会」を実施。

ありをさんもお抹茶とお茶菓子でほっこり一息です。


滝尻王子にある「滝尻茶屋」にてお抹茶を堪能。滝尻茶屋では通常、カフェ営業などを実施している(営業日等はこちらから)


さて、休憩後はいよいよ高原へ向けて出発です。

中辺路のルートの中では、紀伊田辺出発後、初めての本格的な山道。


しかも中辺路の中でも一二を争う急坂です。



登りはかなり辛いですが、神域の入口と言われるだけあって、山中に入ると一気に雰囲気が変わり、とても神秘的な気持ちになります。


厳しくも気持ちの良い山道を歩いていく


途中「不寝王子(ねずおうじ)」を経て、山中を約1.5kmほど進むと展望台へ。

眼下に広がる山並みの美しさに癒され体力も少し回復します。


美しい山並みに心が奪われます

不寝王子ではスタンプをゲット。中辺路では、要所要所でスタンプを押せる押印所が整備されています。中辺路押印帳については、こちらを参照ください


その後も息を切らしながら歩みを進めていくと高原熊野神社に到着。

高原熊野神社は1403年に建てられた、熊野古道沿いの神社では現存最古の神社です。


朱塗り、春日造の社殿が美しい高原熊野神社

中辺路沿い最古の社殿を参拝。ありをさんは何を祈ったのでしょうか?


高原熊野神社を参れば、本日のゴールの高原霧の里休憩所はすぐそこ。

ちなみに高原は絶景スポットしても有名で、夕暮れ時を狙って訪問するのもお勧めです。


この日は天気も良く、里山と果無(はてなし)山脈に連なる山々の風景がマッチしてとてもきれいでした


こうして無事2日間の旅路を終えることができたありをさん。

熊野古道を実際に歩いたことで感じられたことがたくさんあったようです。

  2日間熊野古道を歩き、過去の巡礼者の息吹を感じたありをさん


  言葉にできないこの気持ちは、現地訪問した人ならではの特別なもの


きっと皆さまも熊野古道を歩けば、ありをさんと同じように特別な何かを感じ取れるはず。

熊野は古来から「蘇りの地」と呼ばれ、多くの巡礼者が魂の救済を信じ、歩き目指した場所です。

皆様もぜひ世界遺産登録20周年のこの記念の年に熊野へお越しいただき、特別な旅路を歩まれてはいかがでしょうか?


最後に高原でパシャリ。初めての熊野古道に大満足のありをさんでした

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