発心門王子から熊野本宮大社を歩く!熊野古道中辺路ウォーク日帰り体験ツアーにこつぶさんが参加した様子をご紹介!
熊野古道中辺路の中でも一二を争う人気コース「発心門王子~熊野本宮大社」。
路線バスでアクセスでき、歩行距離も7km程度。かつアップダウンも少なめで初めての熊野古道歩きにもとてもお勧めな道!
パーク&ライドの場合は、和歌山県世界遺産センターに車を停めて、路線バスで発心門王子バス停まで移動すればOK!
この熊野古道中辺路ゴールデンコースとも呼ばれる道を、今回は、バイクや登山に関するYoutube配信を行っているこつぶさんが、語り部付き体験ツアーに参加した様子をお送りします!
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こつぶさんプロフィール
バイク旅を愛するYouTuber。チャンネル登録者数40.9万人。2019年から1年半をかけて愛車のホンダCBR250RRで日本一周を達成。旅の途中の2020年7月より YouTube動画投稿を開始。バイク旅だけでなく、車中泊旅や山登りの動画も数多く投稿し、乗り物からアウトドアまで「楽しい」をありのまま共有する映像で人気を博す。
【ウォークレポート】
発心門王子から熊野三山最初の目的地「熊野本宮大社」を目指すウォークへ
今回、こつぶさんが歩いたのは、熊野古道中辺路の中でもゴールデンコースとも呼ばれている発心門王子~熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)・大斎原(おおゆのはら)までの約7km。
大きなアップダウンもなく歩きやすく、かつ半日程度で歩ける手軽さも相まって非常に人気のコースです。
実はこつぶさんがこのコースを歩くのは2022年に続き2回目!(そのときの動画はこちら)
2度目のウォークでこつぶさんは一体何を感じるのでしょうか?
当日のウォークマップ
いよいよウォークがスタート
この日のツアーでは総勢80名で熊野本宮大社を目指しました!
出発に先立ち、熊野修験の山伏による法螺貝が。かつての熊野御幸では、山伏が先達を務めたといいます
この日は発心門王子バス停からウォークはスタート。バス停には綺麗なトイレも整備されており安心!
まずは本日最初の王子である「水呑王子(みずのみおうじ)」を目指します。
なお、この日は行程の都合上、発心門王子には寄りませんでしたが、バス停から本宮大社とは逆向きに5分程度戻るだけで発心門王子に到着しますので、初めての方はぜひお立ち寄りください。
発心門王子。ここは熊野本宮大社への神域の入口とされていました
水呑王子までは、約1kmちょっとの舗装路歩き。気持ちいい秋晴れのもと、ほどなくして水呑王子に到着です。
水呑王子。平安時代後期に書かれた『中右記』にも「水飲王子」と記されており、古くからその存在が確認されていたことが分かります
そして水呑王子からはいよいよ古道らしい地道歩きへ。約2km先の伏拝王子(ふしおがみおうじ)を目指します。
伏拝王子までの道中にある道休禅門(どうきゅうぜんもん)。行き倒れた熊野詣の参詣者を供養するために立てられたお地蔵様です。写真映えするフォトスポットとしても有名です。
伏拝王子の名前の由来は、昔の旅人が初めて熊野本宮大社の旧社地である大斎原をここから望むことができ、あまりのありがたさにひれ伏し拝んだといわれたところから。
かつての参詣者の方々の思いを想像すると、この地にたどり着いた感慨深さが一段と増すようです。
伏拝王子からの眺望
そして伏拝王子を越えるといよいよ熊野本宮大社までの道のりもクライマックスへ。
まずはなだらかな下り坂を1kmほどくだると、熊野古道小辺路との分岐点となっている三軒茶屋跡(さんげんちゃやあと)に到着。
三軒茶屋跡には、「右かうや(高野)」「左きみい寺(紀三井寺)」と書かれた石標が。高野山に繋がる小辺路との分岐点であったことが分かります
三軒茶屋跡からは、登りが続きますが、ここで立ち寄りたいのがその名も「ちょっとよりみち展望台」。
少し道を外れて上まで登ると、そこからは大斎原の大鳥居を望むことができますのでぜひ寄り道を。
奥に見えるのが大斎原の大鳥居です
展望台を後にすると、熊野本宮大社までは後少し。気持ちの良い山道をずんずんと下っていきます。
苔むした美しい石段を下っていきます
舗装路に合流すると、「祓殿王子(はらいどおうじ)」はすぐそこ
本行程最後の王子である祓殿王子を参ると、熊野本宮大社はもう目の前、数百メートルで到着です。
祓殿王子。旅の汚れを祓い清めるための潔斎(けっさい)をして、本宮の神前へ参拝する覚悟を新たにする所であったといいます
本宮大社に到着し、参拝した後は旧社地である大斎原にもぜひ参りましょう。大斎原までは徒歩で10分程度です。
本宮大社には八咫烏ポストが。社務所では、葉書として投函できる八咫烏ポスト絵馬の販売もされています
本宮大社では、中辺路押印帳の押印も忘れずに(押印帳についてはこちら)
熊野本宮大社の主祭神は家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)。本地仏は阿弥陀如来で、阿弥陀如来の力により来世の加護をいただくことができると伝えられています
大斎原の手前には大鳥居が。ここをくぐれば大斎原はすぐそこです。
高さ約34m、幅約42mの大きさには圧倒されます
大斎原を参拝し、本日のこつぶさんの熊野古道ウォークは無事終わりを迎えました。
「前回2022年のウォークでは大雨の中を歩きましたが、この日は打って変わって晴天の中歩くことができました。雨の中の神秘的な熊野古道もよかったですが、やっぱり晴れの日に歩くのは気持ちいいですね。」と、こつぶさん。
訪れるたびにその表情を変えてくれる熊野古道。初めての方も、二度目以降の方も、ぜひ蘇りの聖地熊野をご訪問ください!
Column
和歌山県世界遺産センター
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保存と活用の活動拠点となることを目指し 設立された施設。各種案内パンフレットの配架や無料の展示、トイレや駐車場なども整備されており、まさにこの地を訪れる方々の交流拠点となっている施設です。
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