補陀洛山寺
壮絶な修行の出発点であった世界遺産の寺
熊野三所大神社(浜の宮王子)に隣接する那智山青岸渡寺の別院、神仏習合の名残を感じさせる古刹です。世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産であり、御本尊の千手観音は国の重要文化財に指定されています。
かつては寺の目の前が浜辺で、貞観十年(868年)からおよそ千年に渡り、僧が南海のかなたにあるとされる観音浄土・補陀落山(ふだらくさん)を目指して船出する捨て身の修行「補陀落渡海(ふだらくとかい)」の出発点でした。僅かな食糧を積み込み、扉を外から釘で打ち塞いだ船で航海に出たといわれています。
境内には当時の復元船が展示されている他、那智の浜から船出したと伝えられる僧達の名前が刻まれた石碑もあります。壮絶な信仰の歴史に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
基本情報
- 郵便番号
- 〒649-5314
- 所在地
- 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮348
- 電話番号
- 0735-52-2523(補陀洛山寺)
- 営業時間
- 8:30~16:00
- 駐車場
- あり
- アクセス
- JRきのくに線「那智駅」から徒歩で約3分
- 関連リンク
※施設の情報は変更されている場合がございます。最新の情報は各公式HPをご覧ください。