熊野の冬の風物詩

勇壮な火祭りから昔ながらの山村風景まで、熊野の冬の風物詩をご紹介します。古道歩きとともに地域の伝統・文化に触れてみてはいかがでしょうか。

熊野の冬の風物詩

仙人風呂と灯籠

河原を掘ると温泉がわく田辺市本宮町の川湯温泉。ここに12月から2月まで、大塔川の清流を堰き止めた巨大な露天風呂「仙人風呂」が設けられます。午前6時30分から午後10時まで利用でき、入浴料は無料です。土曜日午後8時から10時には、湯船の周囲に灯籠を置いて夜の温泉情緒を盛り上げる「湯けむり灯籠」が行われます。*入浴者のプラバシー保護のため、仙人風呂での一般の写真撮影は禁止されています。


・市町村:田辺市本宮

・場所:田辺市本宮町川湯

・時期/時間帯:冬(12月~2月) / 夜(土曜日午後8時~10時)

・気象条件:晴れ 曇り その他(雨天中止)

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:JR紀勢本線紀伊田辺駅から龍神バスで約1時間40分、新宮駅から熊野交通バスまたは奈良交通バスで約1時間、「ふじや前」バス停下車。

雪の道休禅門地蔵

発心門王子から伏拝王子への道中にたたずむのが、行き倒れた参詣者を供養する道休禅門地蔵。冬になると寒かろうと、地元の人がわら帽子をかぶせてあげます。雪化粧した古道を歩く旅人を暖かそうな姿で見守っています。


・市町村:田辺市本宮

・場所:田辺市本宮町三越

・時期/時間帯:冬(12月〜2月) / 日中(昼間)

・気象条件:雪

・出現頻度:めったにない

・アクセス:発心門王子から徒歩約40分。

ウツボの天日干し

戻り籠で捕ったウツボを背開きにし、身を竹串で広げてつるします。寒風に揺れる光景は冬の風物詩。干したウツボはつくだ煮、すき焼きにして食べます。


・市町村:串本町

・場所:串本町有田

・時期/時間帯:冬 / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:JR紀伊有田駅から徒歩10分。

川湯温泉の揚げ物

田辺市本宮町の川湯温泉では毎年1月12日、大塔川をまたいで大きな張り子をつり下げます。川湯十二薬師祭の一環。張り子などは「揚げ物」と呼ばれる供え物で、江戸時代中期に始まったとされています。 およそ1カ月間見ることができます。


・市町村:田辺市本宮

・場所:田辺市本宮町川湯

・時期/時間帯:冬(1月〜2月) / 日中(昼間)

・気象条件:晴れ 曇り その他(特になし)

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:JR紀勢本線紀伊田辺駅から龍神バスで約1時間40分、新宮駅から熊野交通バスまたは奈良交通バスで約1時間、「かめや前」バス停下車。

那智大滝のしめ縄張り替え

那智の滝の滝口に掛かるしめ縄は毎年、正月と例大祭「那智の扇祭り」(7月14日)の前に新調されます。神事の後、白装束の神職らが新しいしめ縄を担いで登り、張り替えます。高さ133mの滝口には緊張感が漂います。(見学は那智山青岸渡寺前の那智の滝展望地から)


・市町村:那智勝浦町

・場所:那智勝浦町那智山 

・時期/時間帯:夏 冬(7月と12月) / 日中(昼間) 

・気象条件:晴れ 曇り その他(特になし) 

・出現頻度:季節に応じて

・アクセス:JR紀伊勝浦駅またはJR那智駅から熊野交通で「那智山」バス停下車。熊野那智大社・那智山青岸渡寺まで徒歩10分。(一般の方は滝口に上ることはできません) 

紹介したスポット一覧

  • 仙人風呂と灯籠
  • 雪の道休禅門地蔵
  • ウツボの天日干し
  • 川湯温泉の揚げ物
  • 那智大滝のしめ縄張り替え

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